台所用品〜木製スプーン
毎週決まった曜日に我が家裏手には青空市場が開かれます。
厄介なのは売り手がとても田舎っぺであり、時々ムッとする声かけもありなので精神的に弱ってるときには行きませんが。(逆に喧嘩上等、という気分の時も控えます)
今回は天気も良く、どうしても欲しい食材(市場の生鮮野菜はとても品数豊富で新鮮)があったので行って参りました。
今回の購入はこんなかんじです↓ 欲しかった食材はこれ、黒キャベツ あまり日本では馴染みの薄い野菜かと思いますが、この国では黒海地方料理として家庭料理に多く使用されます。
煮込みが美味しい冬野菜であり、個人的に好物なのはこの葉を使った葉巻ご飯。 暖かい料理で主に肉と混ぜ合わせるのが特徴でしょうか。
この黒キャベツ料理についてはまた次回、どういう料理になったかの報告をしたいと思います。
さて、毎回市場を訪れて市場調査と銘打って値段のチェックやウンチク放れるのが常なんですが、広い市場内には食品以外にも衣類・雑貨も多く売られており、今回購入に至ったのはこれ。 この国ではこういった木製スプーンが普通に台所用品として使用されてます。(一家に一個、必ずあるんではないだろうかというくらい身近な雑貨)
今までどうしても抵抗がありました、この木製スプーン。
なぜなら台所洗剤がむっちゃキツイこの国で、熱湯消毒しようがダメでしょ、と人様のお宅に伺い見かける度に抵抗を払拭できずにおりました。
ただ、現在我が家で使用している鉄製のものでは鍋やテフロンに傷がつく、もしくは熱の伝導で稀に火傷、など支障もあり。
今回、思い切って買おうかな、と雑貨の並ぶ露店でスプーンを手にトランス状態、確実に5分以上。
スプーンの神の降臨を待つくらい悠久の人と化す。
市場にはありがちなんですが、必ずと言っていいほどオバちゃんが声をかけてきます。
元来、人懐っこい国民性で且つオバちゃんという生き物は驚くくらい
「もしかして親戚」と疑うようなフレンドリーさで近づいてきます。
この日、トランス中の私に近づいて来た自称・スプーンマニアというオバちゃん、いろいろと露店前でご講義していただきました。
◎スプーンの材質の違いよる強度と耐久性。
◎量産されたものと手彫りのものの見分け方。
◎彫り方による耐久性の違い。
◎フォームの美しさ(スプーンの容姿の美しさについて滔々と語る)
で、オバちゃんが何百と並ぶスプーンの中から選んだのがこの一本。 自分なりにも柄の直線とか しゃもじ部分の角度とか 素人なりに見てオバちゃんのオススメを素直に受け入れてみた次第。
オバちゃんは作る料理によってスプーンを確実に使い分けていることをマニア的に強調してみる。
さすが自称マニア、確実に10本以上は使い分けしてるとみた。
最後に、このスプーンは最初に油料理に使って油を十分に吸わせるように、あとは食洗機に入れてはダメよ、と忠告しながら人ごみに紛れるように消え去りました。
白昼夢のよな出会いでした。幻
彼女が売り子じゃないことを祈りますが。(間違いなくそれはないけど)
ただ、今回の件でスプーンについてちょっと目覚めてしまったのは確かです。
家に戻り、まずオリーブ油で磨くことに。 これはいつも感銘を受けております、Bonさんのブログにあった方法を思い出してのことです。
磨いてみて、艶やかなスプーンを眺めて更に気に入ったこの木製スプーン。
で、オバちゃんが教えてくれた材質について調べてみたところ、主にツゲ科が使用されているとのこと。
他にもヒノキ科の木もあるようです。
固いので作るのが大変ということで、あまり長持ちしない材質も多く、量産されているのの大半はそういった安い材質だとか。
この国と木製スプーンの関係についてもかいつまんで説明しますと、まず民族舞踊にあるんですね、カスタネット的な要領でスプーン持って踊るのが。笑 主に黒海方面に多い民族舞踊かと。
伝統工芸として手彫りのスプーンを売る爺も多く、なぜか女性の彫り師は未だかつて見たことがないのも不思議ですが。
紀元前7−6世紀、チャタルホユックという遺跡で木製スプーンが発見されているようです。
木製から動物の骨へ、そして更には鉄製のスプーンへと歴史は深いわけです。
未だに田舎のお宅では家族全員が木製スプーン使用、というご一家もあるかと思います。
味わいのある木製スプーン、今回は第一号として購入しました。
次回は小さめのものを物色してみたいと思いますが、またマニアなオバちゃんの出現を期待してみたいと思います。
厄介なのは売り手がとても田舎っぺであり、時々ムッとする声かけもありなので精神的に弱ってるときには行きませんが。(逆に喧嘩上等、という気分の時も控えます)
今回は天気も良く、どうしても欲しい食材(市場の生鮮野菜はとても品数豊富で新鮮)があったので行って参りました。
今回の購入はこんなかんじです↓
煮込みが美味しい冬野菜であり、個人的に好物なのはこの葉を使った葉巻ご飯。
この黒キャベツ料理についてはまた次回、どういう料理になったかの報告をしたいと思います。
さて、毎回市場を訪れて市場調査と銘打って値段のチェックやウンチク放れるのが常なんですが、広い市場内には食品以外にも衣類・雑貨も多く売られており、今回購入に至ったのはこれ。
今までどうしても抵抗がありました、この木製スプーン。
なぜなら台所洗剤がむっちゃキツイこの国で、熱湯消毒しようがダメでしょ、と人様のお宅に伺い見かける度に抵抗を払拭できずにおりました。
ただ、現在我が家で使用している鉄製のものでは鍋やテフロンに傷がつく、もしくは熱の伝導で稀に火傷、など支障もあり。
今回、思い切って買おうかな、と雑貨の並ぶ露店でスプーンを手にトランス状態、確実に5分以上。
スプーンの神の降臨を待つくらい悠久の人と化す。
市場にはありがちなんですが、必ずと言っていいほどオバちゃんが声をかけてきます。
元来、人懐っこい国民性で且つオバちゃんという生き物は驚くくらい
「もしかして親戚」と疑うようなフレンドリーさで近づいてきます。
この日、トランス中の私に近づいて来た自称・スプーンマニアというオバちゃん、いろいろと露店前でご講義していただきました。
◎スプーンの材質の違いよる強度と耐久性。
◎量産されたものと手彫りのものの見分け方。
◎彫り方による耐久性の違い。
◎フォームの美しさ(スプーンの容姿の美しさについて滔々と語る)
で、オバちゃんが何百と並ぶスプーンの中から選んだのがこの一本。
オバちゃんは作る料理によってスプーンを確実に使い分けていることをマニア的に強調してみる。
さすが自称マニア、確実に10本以上は使い分けしてるとみた。
最後に、このスプーンは最初に油料理に使って油を十分に吸わせるように、あとは食洗機に入れてはダメよ、と忠告しながら人ごみに紛れるように消え去りました。
白昼夢のよな出会いでした。幻
彼女が売り子じゃないことを祈りますが。(間違いなくそれはないけど)
ただ、今回の件でスプーンについてちょっと目覚めてしまったのは確かです。
家に戻り、まずオリーブ油で磨くことに。
磨いてみて、艶やかなスプーンを眺めて更に気に入ったこの木製スプーン。
で、オバちゃんが教えてくれた材質について調べてみたところ、主にツゲ科が使用されているとのこと。
他にもヒノキ科の木もあるようです。
固いので作るのが大変ということで、あまり長持ちしない材質も多く、量産されているのの大半はそういった安い材質だとか。
この国と木製スプーンの関係についてもかいつまんで説明しますと、まず民族舞踊にあるんですね、カスタネット的な要領でスプーン持って踊るのが。笑
伝統工芸として手彫りのスプーンを売る爺も多く、なぜか女性の彫り師は未だかつて見たことがないのも不思議ですが。
紀元前7−6世紀、チャタルホユックという遺跡で木製スプーンが発見されているようです。
木製から動物の骨へ、そして更には鉄製のスプーンへと歴史は深いわけです。
未だに田舎のお宅では家族全員が木製スプーン使用、というご一家もあるかと思います。
味わいのある木製スプーン、今回は第一号として購入しました。
次回は小さめのものを物色してみたいと思いますが、またマニアなオバちゃんの出現を期待してみたいと思います。
by efendi
| 2013-01-23 00:12
| 趣味