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お役所事情~身近なカオス

今年は焦らずのんびりと、などとうそぶいていたのも束の間。
近所の友人Eから突然メールがありました、しかも4通も。
何事かと思いきや、どうも法律改定の話で、外国人居住者に影響のあるものとか。
まぁ、この国によくありがちな法律改定、法律に限らずいろんなことが突然変わってしまったり無くなったり、とあまり驚くことではないんですが、今年度1月1日をもって施行となったのは国民保険とそれに関わる年金積み立て徴収制度に関するものでした。

今までは無職の人間は老若男女・ガイジン問わず、国民保険の利用は不可。
※個人的に健康保険に加入してる場合はそれを利用で問題なしらしいけど。
無職期間中は日本のように国保に加入して、来たる年金支給に備えることも不可という状況でありましたが、この度の法律改定によって、24歳以上の学生から外国人も含む広範囲のカテゴリーの人間に国民保険加入を強制するということらしい。
但し、生活レベルによっては月々の徴収金額にも高低差があるようで、それも調べる上で申請を行わないといけないらしい、しかも申請期間は一月いっぱいまで。

ビビった、というのも友人Eの調べてはメールし、また調べて見つけてはメールし、で合計4つのメールとなったと思われる最後のメールに申請場所と(これは居住地によって最寄の支所や保険機関など異なる)申請しなかった場合の罰則について記載されており、罰金が800TL以上(約3万円以上)という文字にうんざりしました。
Eにはお気遣い感謝しないといけないところですが、気持ち的に優しくなれません、メールで通告だけかい、と。                                                 
文句もまけ出ましたが、電話で「何がなんだかよく分からん」と、この法律改定の意図とガイジンの自分がどういう立場に立たされたかの説明を受ける。
まぁ、よく言えば政府が全国民と居住する外国人に、医療サービスを公平に受けられるようにと改定したこの法律、今までも取り沙汰されていた話題のようです。
悪く言えば、金が欲しいという政府の腹黒さも否めず。

Eは指定の申請場所で申請書類をゲットしてこい、と。
で、翌日昼近くにダラダラと出かけた某支所、目を疑うような市民のごった返し振りに愕然とする。
入り口の警備員に「申請に来ました」と言うと無造作に書類を渡され、「水木金しか申請できんからね」と言い放たれ、この日は5分で退散となる。
どこの役所も世界共通で胸くそ悪いな、と久々に職員の無愛想さに苛立つ。

で、この晩わが家に立ち寄ったEに書類を見せると「明日の申請だ、時間がないんだから早起きして列に並べ」と言われ、早々に申請書類を記入するも、内容がちょっと面白すぎ。
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例えば、5択から7択まであるマーキング式になってる質問内容;

Qあなたが住んでいる住宅の種類は?
□家なし □一軒家 □アパート(地下階)□アパート(通常)□テント □掘っ立て小屋(不衛生、住むに耐えない)□その他

Q 肉類の購入頻度
□皆無 □月1 □週1 □週に数回 □ほとんど毎日


如何にも貧乏を測るための主要なネタじゃぁないでしょうか。笑
他には家財道具の使用期間や支払方法、光熱費の金額平均、等など。
Eが言うには月に1,700TLを超える出費だと、保険徴収金額がUPするから気をつけろ、と申請書の内容は超貧乏してます風にアレンジ。
加えて「お前、肉の購入頻度が週1ってふざけんな、月1に変えろ」とか、「交通費にこの金額は?って聞かれたら自転車乗ってるからお金かからないって言え」とか、さんざん貧乏を叩き込まれました(疲
なんでここまでうるさく奴が言うのか、それは申請後に国の職員が調べに家庭訪問するということで、大きな嘘はいけないが小さな嘘は大いに貫け、と言うことね。

で、今日は朝の7時半に自宅を出て、支所に着いたのが8時前で既に長蛇の列、配られた整理券番号は59番でした。。。ようやく呼ばれたのが10時45分、ようやく辿り着いた窓口のネエチャンに「あら、あなたの場合はここじゃなくってSG▲(某機関)よ」と、言われ撃沈。
それでも自分はまだ待ち時間の短い方でしたのでね・・・整理券番号400とかありましたから(投げ捨てられてたけど)、昼休みに入る前に指定の場所へ移動。
しかしながら、このSG▲って場所がもう、とんでもないカオスであり、列に並び疲れた無職の人間が叫び、窓口のオッサンやネエチャンがお役人の権力で罵倒するという超修羅場も日々の日常となってる様子。
入り口でもう、こういう空気に圧倒されて疲れ倍増なんですが、まだ年始めなんで笑顔で振舞う気力あり、幸いにも支所でSG▲担当者氏名を頂いていたので列に並ぶことなく、且つ必要書類のコピーなどは職員のコピー機を使用させてくれたり、とひ弱なガイジンをうまく演じきれたと自負してます。

が、しかし。

「あなたの住民登録がこっちに反映されてないみたいなので、ここ行ってくれる?」※ついでに言われたのが行って登録してまたここに戻ってきてね、と笑顔。

たらい回し、なり。 お役所にありがちな、まさにこれがお役所仕事。
支所近くの某所に駆け込むように辿り着くと、目の前でドアを閉められ「13時まで昼休みだから」と、門前払いに遭う。
そう、だってここもお役所だから。。。

予想はしてたけど、案の定の展開でなす術なしよ。
で、普段なら絶対に入らないような大衆食堂にて芋クレープを食らう、ついでにお茶2杯。
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新聞読んで超地元な雰囲気よ。
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※意外と美味しかったです、オジサンご馳走様でした。

別に時間も体力もあるから怒りはしませんが、、、この国の国民はこうやって馬鹿になっていくんだろうなぁ、と同情も湧く。
13時にまた列に並び(長くはなかったけどね、10番目くらい)登録終了にて再びSG▲へ。
午後もカオス、新たな叫ぶ市民と職員を眺めながらようやく、ええ、ようやく手続き終了となりました(涙
2月から医療費用の控除対象になり、年金のための積み立て継続再開となります。
その代わり、毎月銀行に8千円ほど支払いに通うことになるんですけどねぇ、これはもう仕方ないです。

最後に、何が言いたいかというと、殊更この国に関してはお役所銀行にカオスあり、ということですか。
まじ久しぶりのお役所巡りで要デトックス、です(憑
by efendi | 2012-01-21 01:02 | 生活